資産防衛の日々

専業投資家:独自のルールに基づき割安成長株に中長期投資をしています。臨床工学技士として病院に勤めて4年後に「専業投資家」として独立。宝塚ファン。

#1 幼児活動研究会(2152)は1972年創業以来、42期連続増収の静かな成長企業

幼児活動研究会(2152)を知らない方も多いのではないでしょうか。

とてもユニークな会社名です。

同社ホームページによると、

幼児・児童を対象とした体育指導および幼稚園・保育園を対象にコンサルティングを手掛ける会社であることがわかります。

体育指導業務では、私立幼稚園・私立保育園と年間契約を締結し、そこに通う園児たちに直接体育指導を提供する「正課体育指導」と、園児や卒園児である小学生を対象に会員制のスポーツクラブ、サッカークラブ、新体操クラブを主催する「課外体育指導」を展開しています。

平成27年3月期のQ3の決算短信によると、課外体育指導の実施会場数及び会員数は、975カ所57,004名となっています。前年度末における課外体育指導の実施会場数及び会員数は、915カ所54,318名だったので順調に会員を獲得していることがわかります。これらはストックビジネスとなります。

課外体育指導会員は5万名を超えています。

さらに、連結子会社の日本経営教育研究所を通じて、幼稚園・保育園向けの経営コンサルティングを提供しています。

同社によると、単なる体育指導の提供にとどまらず、しつけや道徳性といった要素も取り入れ、人間形成の基本を育む独自のカリキュラムを展開しているようです。

ちなみに売上高は1972年創業以来、42期連続増収を続けています。

成長率は高くありません。

Q3の経常利益は6億円に伸びて、通期計画の7.6億円に対して進捗率は79.1%となっています。

ここ5年間の平均は75.4%

2月5日時点で

今期予想PERは約11倍

PBRは約1.16倍

配当利回りは0.84%とかなり低いです。

現金47億円持ってる、有利子負債は4億8000万円

自己資本比率は56.9%

時価総額は約48億円

外国人保有率は0.6%なので見向きもされていません。

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#1 テクマトリックス(3762)は縁の下の力持ち!!

テクマトリックス(3762)は、情報インフラ構築とアプリ開発を柱としてます。医療情報に強く、コールセンターの実績も豊富です。

  

同社のビジネスは縁の下の力持ち的存在です。インターネットショッピング、交通機関の制御の安全性向上、医用画像管理を容易にしています。同社の重点戦略は「クラウド事業」と「セキュリティ&セイフティ」クラウドに関しては医療画像管理、コールセンター、ネットショップ配送管理、メーカーやサービス会社等のコールセンターなどを支えており社会にとって必要不可欠なサービスを展開しています。なかでもクラウド型の医用画像システムの市場ではシェア68.5%を占めており、国内市場だけではなくASEAN市場へも展開する予定で大きな野望を掲げています。

 

セキュリティ&セイフティに関しては、国内のサイバー攻撃脅威の高まっており、手口も巧妙になっています。国家安全保障関連としても今後も期待していける分野でしょう。

 

短期的にはクラウドへの移行により、業績が伸び悩んでいるように見えます。売り上げを一括計上する従来のビジネスモデルから継続的に売上が計上するストックビジネスへの転換を図っているからです。つまり、一時的に利益率が低迷しているのです。投資家の視点で考えると、これが逆にチャンスでもあります。毎年毎年頑張る必要があるフロービジネスより、一度頑張れば継続的にキャッシュが流れる仕組みの方が利益率を高めやすいのです。

 

1月23日終値株価609円

 

picul.hatenablog.jp

 

バリューHR(6078)が不適切会計を発表

先週末、バリューHR(6078)が不適切会計を発表しました。

連結子会社であるバリューサポートが架空の売上及び仕入れ計上を行ったようです。

 

同社は健康保険の保険事業や企業の健康に関連するサービスをインターネットで提供しています。

健保の新設や運営の支援もしているため、ホットなビジネスとして静かに注目されていました。

 

独自に開発した健康管理システムのバリューカフェテリアが好調で、システム利用料も増加しています。

これは政府による健康情報の電子化を促す成長戦略にも沿っており、拡大傾向は今後も予測されます。

 

そんな追い風の中の不適切会計なので、失望した投資家は売るでしょう。今後の展開を注目したいと思います。

 

もし、暴落すればかなり興味があります。

もともと注目していた会社なので、分析に力を入れます。

10,000円を1人の従業員のように考える

お金は自分のために無償で働いてくれる従業員。私はこんな風に考えて、勤め人のときに必死のパッチでお金を貯めて投資に注ぎ込んでいました。

 

なぜなら、お金は使い方しだいで増えるからです。お金を使って本物の資産を買い続けていればそれが金を生んでくれます。株を買えば値上がり益や配当金という形でお金を生んでくれます。これが「お金は従業員である」という考え方です。

 

もちろん簡単な話ではありません。

 

とにかく勉強、実践、謙虚に、成功している投資家達の背中を追ってモデリングし続けるのです。そんなことを続けていれば自分のオリジナル投資が徐々に確立していきます。そうすればお金に働かせるスキルを習得することができます。働かせ方を覚えたら愚直に従業員(お金)を増やし続けるのです。

 

私は具体的に、10,000円を1人の従業員として考えます。例えば、給料から毎月3万円貯蓄することができれば毎月3人の従業員が増えていることになります。100万円の資産を持っていれば100人の従業員。1億円の資産を持っていれば10,000人の従業員が無償で自分のために働いてくれるのです。

 

欲しいものを買うために300万円使えば、300人の無償で働いてくれる従業員を解雇することになります。

 

従業員は多ければ多いほどお金を稼いでくれます。倹約精神を大切にして従業員を増やすことはそれほど難しいことではありません。

ユニバーサル園芸社(6061)は緑で人の心を癒す

同社はオフィス、ホテル、商業施設などへ観葉植物レンタルを主ビジネスとしています。

園芸業界は比較的景気の影響を受けにくく、やり方次第では守備力の高いビジネスを展開することができます。

 

レンタルビジネスはメンテナンスが必要になるため、ストックビジネスの特徴を要しており同社の基盤となっています。レンタルプランツ事業が売上高の約50%を占めています。

 

同社の特徴は自己資本比率が87.1%と盤石でありながら、予想ROE8.1%と10%ラインへの到達目前となっています。この財務を利用して、積極的にM&Aをしていく予定です。

一般的な花屋さんは事業継承の問題もあるため、そのあたりの社会貢献にもつながるでしょう。

 

海外展開にも積極的であり、チャレンジ精神旺盛な会社となっています。

 

売上高(百万円)は

2010年2,452

2011年2,584

2012年2,874

2013年3,436

2014年3,786

2015年予想4,000

 

さらに、営業利益、経常利益、純利益、1株益も長期的に右肩上がりになっており、順調に業績を拡大していることがわかります。

 

今後の事業戦略として

売上高100億円

経常利益10億円

毎年2ケタ成長を目指しています。

サカイ引越センター(9039)は「勉強~しまっせ、引越しの~サカイ、ほんま~かいな、そ~かいな」

久しぶりに個別銘柄のアウトプットします。

 

サカイ引越センター(9039)

同社は近畿地盤に全国展開している引っ越し専業首位です。

本社は大阪の堺にあって、大阪では異様なほど知名度が高いです。

 

引っ越しのことを考えると、

「勉強~しまっせ、引越しの~サカイ、ほんま~かいな、そ~かいな」

という歌が頭の中でグルグルまわる人もいます。

 

引っ越しビジネスというと、国内で飽和しているように思ってしまいますが、そんな中でも同社は過去10年ほぼ右肩上がりの売上拡大を実現しています。

引っ越しは景気に左右されるので景気循環株のクセを持っていますが、売上だけを見ると景気後退期も上手く乗り切っているようです。

 

しかし、引っ越しビジネスの参入障壁は低く価格競争にも陥りやすいのでビジネス環境は厳しいです。

 

1株益は2010年3月期の218.1円から、2015年3月期会社四季報予想の372.7円へと、ほぼ2倍に膨らんでいます。

中間決算の内容が市場予想に届かなかったのでモメンタムは弱いです。さらに会社四季報の営業利益予想は前号比減額しており株価は下落しています。

 

12月17日株価終値の3470円で計算すると、今期予想PERは9.3倍となっています。

#1 コムチュア(3844)の成長戦略!! 本日の株価は1848円!!

コムチュア(3844)はクラウドの波に乗り安定成長している会社です。同社の売上は創業以来、ほぼ一貫して右肩上がりで様々な危機を乗り越えていることがわかります。

会社説明資料

http://www.comture.com/ir/irlibrary/briefingmaterial/pdf//2014082930presentation.pdf

 

 

バブル崩壊、ITバブル崩壊、世界同時不況などの景気後退時に売上が落ち込んでいることから景気循環株であることがわかります。しかし、同社のストックビジネスの比率は約50%であるのでディフェンシブの性格も帯びます。そのため売上が落ち込んだ年があっても数年でそれを更新するといったパターンが見えてきます。

 

 

同社は売上高1,000億円を目標に掲げ「NEXT10」として、これからの10年間の決意を示しています。

 

 

7つの戦略として、成長戦略、人材戦略、顧客戦略、財務戦略、研究開発戦略、品質戦略、提携戦略があります、2015年3月期売上高予想は100億円ですので、1,000億円という数字がいかに野心的であるかがわかります。同社の市場環境はクラウド&モバイルを背景に良好であり、約20%の成長を果たしています。

 

 

12月8日の株価1,848円

PER14.48倍

ゲオ(2681)はレンタルからリユース業に転換していく

ゲオ(2681)はレンタルで知られている企業でTSUTAYAとの二大勢力です。しかし、ご存知の通りレンタル市場は低迷しており、今後も縮小していくことは容易に想像できます。YouTubeや様々な動画コンテンツ、ビデオオンデマンドなど、気軽にインターネット上で映像娯楽を楽しめるようになってきているからです。

 

そのため、ゲオはビジネスモデルの大転換を行っています。それは「レンタルのゲオ」から「リユースのゲオ」へとです。リユースはセカンドストリートやジャンブルストアを展開しており、月次情報を見る限り極めて好調なビジネスとなっています。

ゲオグループ店舗月次データ

 

さらに消費増税が人々の節約志向を後押ししており同ビジネスへの追い風となっています。リユースのゲオに無事転換することができるのか、今後の同社の命運がかかっています。

 

追記:2017年8月8日

2014年12月株価終値は965円。その後2016年から2017年にかけて株価は一時2,000円を突破しました。しかし、それから株価は調整し2017年8月8日時点では1,250円近辺で調整中。分割利益確定の重要性が分かります。