資産防衛の日々

専業投資家:独自のルールに基づき割安成長株に中長期投資をしています。臨床工学技士として病院に勤めて4年後に「専業投資家」として独立。宝塚ファン。

値上げがポジティブに効くのかネガティブに効くのか

食品・日用品「23年に値上げ」6割 主要46社調査:日本経済新聞
www.nikkei.com picul:昨年からの値上げラッシュは2023年も継続するようです。日経が主要メーカー46社を対象にアンケート調査したところ、6割の企業が「値上げする」と回答してるようなので、今年も値上げがポジティブに効くのか、ネガティブに効くのか短期的な視点ではありますが考える必要かあります。

例えば、昨年スシローは値上げにより明らかに客数が減りました。長期的には受け入れられるかもしれませんが、昨年は大きく株価が下落したので短期的な問題として侮れない要因でした。逆に低価格路線を貫いてるゼンショーはま寿司は客も多く大賑わいです。ドトールは本丸のコーヒー値上げも敢行しましたが、いまだに低価格なので客数には影響ないと考えられ業績にはポジティブに効くことが予想できます。

良品計画は値下げ路線を変更、値上げ発表により株式市場は好感していますが、実際どれだけ受け入れられるのでしょうか。なぜなら、年々競合の存在感が増していて消費者の選択肢が増えているからです。ニトリ、パルグループのスリコ、ダイソーのスタンダードプロダクツ、好決算継続中のアダストリアはニコアンドやLAKOLEの雑貨などアパレル以外にも積極的です。つまり、10年前に比べて家具や雑貨、食品も豊富であり消費者の選択肢が増えています。

いずれにせよ、原材料高が一服する局面が訪れます。ここはめちゃくちゃ大切な部分です。なぜならその時、業績が急回復するからです。値上げしている分、利益が跳ね上がります。つまり、現時点で業績が悪くても急回復する場面が来るので原材料にも注視する必要があります。値上げは企業の収益性を高めるために必要不可欠ですし、業績が急回復するタイミングは非常に面白いと思います。今後も銘柄にどのようなインパクトを与えるのか注視していきます。

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