「株価が回復するかもしれない」という願望は投資パフォーマンスを悪化させるので、私はその願望を持ちません。重要なのは、今の株価でその会社を所有したいか。会社を手放したいのか。この2点です。中長期投資家として、事業と株価を比べる作業だけをしています。自分の願望を投資に持ち込みません。
例えば、私は2019年12月にMSコンサル6555という株を買いました。この会社の株は過去に何度も買ったり売ったりしているので、数週間〜数ヶ月の短期投資の相性がとてもよかったのです。今回も楽勝だろうと思って1,000円付近で分割で株を買いました。しかし、2020年に入ってからCOVID-19の影響で急落しました。株価の問題ではなくて、COVID-19は飲食店にとって大打撃になると考えたので2月下旬から3月にかけて分割で800円ほどで手放しました。いわゆる損失確定です。事業のストーリーが非常に見通しにくかったので、MSコンサルを保有し続ける理由がありませんでした。
つまり、株価が下がるだけでは損失確定しません。重要なのは事業の見通しです。例えば、同時期にZホールディングス4689を保有していました。2019年10月に分割で買って平均320円で取得しました。2020年1月17日には485円の高値をつけましたがCOVID-19の影響により、2020年3月には281円の安値をつけています。含み益から一転して含み損です。しかし、それは売る理由にはなりません。株価回復の願望があるわけではありません。事業の見通しに自信があるので株を保有するだけです。結果として、株価は2020年6月に556円の高値をつけています。今回は会社の価値に対して、株価が上がり過ぎだと思ったので利益確定しています。また安くなれば買い戻すだけです。(追記:Zホールディングスは売却の判断が間違っていると思ったので、すぐさま利益確定時と同水準の株価で買い戻しています。)
このように株価ではなくて事業を見るのです。事業に対して株価がどうなのかが私にとって重要です。それが一貫したルールなのです。
京都水族館の新展示エリア「クラゲワンダー」は美しいクラゲだらけで最高でした。約20種、5,000匹のクラゲが展示されており西日本最多です。360度クラゲに囲まれた水槽もあって癒されます。息子も大喜びでした。