資産防衛の日々

独自のルールに基づき割安成長株に投資をしています。臨床工学技士として病院に勤めて4年後に「専業投資家」として独立。投資歴15年くらい。 宝塚大好きです。

#2 ディフェンシブ株と景気循環株:中長期投資マニュアル

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【1】注意事項

1.当記事は2017年3月14日Amazonで出版した「中長期投資マニュアル」をアップデートしていく連載となります。アップデートする理由としては、伝えきれていない箇所がたくさんあると感じたからです。このままでは個人的に気持ち良くないので、現在出版を止めています。ブログで内容をアップデートしていきます。

2.ベースは中長期投資マニュアルと変わりません。

3.中長期投資マニュアルはあくまで私のマニュアルですので推奨するものではありません。私のやり方で使えると思った箇所だけ使ってもらえればと思います。私が正しいわけではありません。投資家それぞれ勝ちパターンを持っているからです。自分のやり方を大切にしてください。

4.各記事で銘柄を挙げることがありますが推奨ではありません。2017年3月出版時に掲載した銘柄も再度検証します。しかし、それだけでは古い感じが残ってしまうので、新規の銘柄も掲載します。

【2】ディフェンシブ株と景気循環株

銘柄を調べる時、第一にビジネスモデルを確認します。ようするに儲けの仕組みです。どのようにお金を儲けているのか確認するのです。そこで強みがあればあるほど、業績の裏付けとなり、安心して保有することができます。①ビジネスモデル、②業績、③財務、④バリュエーション、⑤計画の進捗率、これら5項目の最初の項目となります。後々説明しますが、これら5項目はあくまでベースのルールとなります。当然、投資はその時々によって、応用が必要になってきます。しかし、ベースがあっての応用なので、私はこのベースを大切にしています。

ビジネスモデルを考える前に、最初にディフェンシブ株なのか、景気循環株なのかどうかを把握するとよいでしょう。他にも外需や内需といった分け方もありますが。私の場合はディフェンシブ株か景気循環株なのかどうか意識します。ディフェンシブ株とは、業績が景気動向に左右されにくい株式のことをいいます。景気後退期であっても業績が大きくぶれないので、防御力に優れているビジネスモデルを持っています。生活していく上で必要な製品やサービスを展開していることが多く、生活必需品や社会インフラのビジネスに多いです。例えば、日用品、食品、電力やガス、鉄道、医療、などのビジネスです。”ディフェンシブ”という言葉から、「成長が止まっている」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。ディフェンシブ株で成長を続ける会社はたくさんあります。 景気循環株とは、業績が景気動向の影響を受けやすい株式のことをいいます。そのため、株価も景気の影響を受けやすいです。自動車、鉄鋼、電機電子機械、工作機械、運輸産業などが代表的です。 そのため、景気の最悪期から回復するときには非常にダイナミックな株価上昇が待っています。その反面、景気が悪化するときには、非常に大きな株価下落が待っています。よって、まずはその会社が、「ディフェンシブ株」なのか「景気循環株」なのかを知って、ポートフォリオが攻守バランス取れているか大切にしています。ここで攻守とは、ディフェンシブが守りで、景気循環株が攻撃ということが絶対ではありません。ディフェンシブが攻撃になるときもありますし、防御になるときもあります。さらに、景気循環株が防御となりえるときもあります。時と場合によるのです。一般的にディフェンシブは防御力に優れてると言えるでしょう。

【3】実際の銘柄で考える

(2020年5月追記銘柄)キュービーネットホールディングス(6571)は低価格ヘアカットのQBハウスを世界展開している会社です。人類の髪の毛は10年後も毎日伸び続けます。さらに景気が悪くても関係なく低価格ヘアカットは利用されるのでディフェンシブといえます。直近、新型コロナウイルスの影響で月次が落ち込んでいますが、これは一時的要因です。2020年4月株価終値は1,843円です。

出版時2017年3月掲載銘柄のエイアンドティー( 6722)は臨床検査機器を販売している会社でディフェンシブ株です。「不景気だから病気が減る」ということはないので、ディフェンシブ株と言えます。さらに、同社は売上成長が続いています。出版時2017年3月の終値株価は827円です。その後、2020年1月に1,930円の高値をつけて、2020年4月終値は1,614円です。(中長期投資は株を買ったら終わりではありません。株を買ってからも継続的にビジネスモデル、業績、財務、バリュエーションや市場の環境などをチェックして、問題がなければ保有するのです。さらに私の場合、分割利益確定という技術を使って、相場の頭としっぽはくれてやります。当初描いていた、ストーリーから外れたらその銘柄とはオサラバすればいいのです。※株価はその後の値動きを調べるために書いているのであって、出版時に推奨しているわけではありません。あくまで説明のために利用しています。)

出版時2017年3月掲載銘柄のトヨタ自動車( 7203)は代表的な景気循環株です。 出版時2017年3月の終値株価は6,042円です。その後2020年2月に8,026円の高値をつけて、2020年4月終値は6,666円です。2017年3月から2020年4月まで、おおよそ6,000円〜8,000円の値幅を上下しながら推移していました。まさに景気循環株です。

他にも、両方の特徴を持つこれら2つの特徴を併せ持つ会社も存在します。ディフェンシブの特徴を持っていながら、景気の影響も受ける会社です。不動産会社を例に考えていきます。会社で所有している土地でコインパーキング事業をしているとします。コインパーキング事業は不景気でも日々利用されるため、ディフェンシブ株の特徴があります。なお、ディフェンシブ株の特徴を持つためには、エリアを限定したりなどして、安定した経営をしていることが重要です。一方、土地や建物の販売事業は不景気だと売れにくくなるため、販売事業は景気循環株の特徴と言えます。この会社の売上構成比が、コインパーキング事業 50%・販売事業 50%といったように「ディフェンシブのビジネスと景気循環のビジネスがほぼ同程度」であれば、ディフェンシブ株と景気循環株の2つの特徴を持っていると言えます。仮に、コインパーキング事業 10%、販売事業 90%といったように、売上構成比に偏りがあれば偏りが大きい方の特徴が強くなります。

出版時2017年3月掲載銘柄のダイオーズ( 4653)はオフィスへの継続サービスを提供している会社です。代表的なサービスはオフィスコーヒーです。景気後退時は新規契約が結びにくくなったり、解約があるため景気の影響を受けますが、継続的に売れる商材を扱っているため、基本的にストックビジネスでディフェンシブの特徴を持っています。実際、金融危機も乗り越えて成長し続けています。 出版時2017年3月の終値株価は1,050円です。その後、2019年9月に1,647円の高値をつけて、2020年4月を終値は1,030円です。COVID-19の影響により、テレワークが進みオフィスの解約も少しづつ出ているので事業環境は良くありません。(中長期投資は株を買ったら終わりではありません。株を買ってからも継続的にビジネスモデル、業績、財務、バリュエーションや市場の環境などをチェックして、問題がなければ保有するのです。さらに私の場合、分割利益確定という技術を使って、相場の頭としっぽはくれてやります。当初描いていた、ストーリーから外れたらその銘柄とはオサラバすればいいのです。※株価はその後の値動きを調べるために書いているのであって、出版時に推奨しているわけではありません。あくまで説明のために利用しています。)