資産防衛の日々

専業投資家:独自のルールに基づき割安成長株に中長期投資をしています。臨床工学技士として病院に勤めて4年後に「専業投資家」として独立。宝塚ファン。

RIZAPとFast Fitness Japanの状況(8月18日追記)

・chocoZAP
2023年5月店舗当たり962人
2023年8月店舗当たり852人
2023年8月15日上方修正909人(800,000人、880店舗)

・エニタイム
2023年3月末店舗当たり693人
2023年6月末店舗当たり716人

RIZAPとFast Fitness Japanの決算が発表されました。RIZAPはchocoZAP直営、Fast Fitness Japanはエニタイムのフランチャイズを展開しています。意外と知られていない事ですが、この2社の最重要KPIは店舗当たりの会員数です。chocoZAPの場合は30坪〜50坪、エニタイムであれば70〜150坪(中心は80〜120坪)の店舗にどれだけ人間を詰め込めるかによって利益が大きく変わるからです。

正直、chocoZAPが24時間ジムの市場で800,000人獲得してる中でエニタイムの店舗当たり会員数が伸びていることは驚きです。僕はどちらも会員になっているので明らかに客層が違うことは分かっていましたが体感以上でした。chocoZAPについては大量出店の影響でしばらく店舗当たりの会員数が上下にブレやすいため、エニタイムの会員数を目安にするとよいです。ここは割れてはいけない会員数です。

RIZAPのシナリオを自分で計算したところ大きく3パターンに分けることができます。全シナリオ、計算ではその他事業の価値を0にしています。

①ダウンサイドシナリオ
2026年3月期 時価総額630億円
②レギュラーシナリオ
2026年3月期 時価総額2,300億円
③アップサイドシナリオ
2030年3月期 時価総額1兆9,890億円

ダウンサイドシナリオであれば最悪でも買値140円から20%ほどの下落なので受け入れることができます。

◾️追記(2023.8.18)
①ダウンサイドシナリオ
2026年3月期 時価総額630億円
売上高520億円
→chocoZAP307億円+ボディメイク213億円=520億円
営業利益70億円
→chocoZAP61億円+ボディメイク9億円=70億円
時価総額630億円
ざっくりとあえて0.6倍で純利益42億円 15倍で時価総額630億円
ダウンサイドシナリオの前提条件
・2026年3月期
・会費2,980円(税抜き)
・店舗当たり会員数716人(同業エニタイムと同レベルに設定)
・出店スピード急減速で1,200店舗達成(2024年前半に達成可能数値)
・ボディメイク事業横ばいを想定
・営業利益率下限で想定
・その他事業収益貢献0想定(中期経営計画では営業利益140億円)

②レギュラーシナリオ
2026年3月期 時価総額2,440億円(時価総額訂正します)
売上高863億円
→chocoZAP650億円+ボディメイク213億円=863億円
営業利益204億円
→chocoZAP195億円+ボディメイク9億円=204億円
ざっくりとあえて0.6倍で純利益122億円
20倍で時価総額2,440億円
・その他事業収益貢献0想定(中期経営計画では営業利益140億円

③アップサイドシナリオ
2030年3月期 時価総額2兆円(時価総額訂正します)
売上高3,463億円
→chocoZAP 3,250億円+ボディメイク213億円=3,463億円
営業利益1,114億円
→chocoZAP1,105億円+ボディメイク9億円=1,114億円
時価総額
→ざっくりとあえて0.6倍で純利益668億円 30倍で時価総額2兆40億円
・その他事業収益貢献0想定(中期経営計画では営業利益140億円

今の所レギュラーシナリオが濃厚と考えていますが、全てchocoZAPの KPI次第です。KPIが崩れればサヨナラです。店舗当たり900人を維持できるならchocoZAP単体で営業利益率30%超えは余裕ですが、900人維持するのはなかなか大変な仕事です。800人超を以上できれば御の字でしょうか。この辺りは全く予測できないので引き続き四半期決算で確認していきます。


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