資産防衛の日々

専業投資家:独自のルールに基づき割安成長株に中長期投資をしています。臨床工学技士として病院に勤めて4年後に「専業投資家」として独立。宝塚ファン。

選択時、知らない人の評価や口コミはゴミ。低い評価の映画が悪い作品というわけでない

【1】知らない人の評価や口コミはゴミ

知らない人の評価や口コミは基本的にゴミです。(ゴミという表現は良くありませんが、分かりやすくするためにあえてゴミと言っています) なぜなら、それぞれの好みや背景が違うからです。自分と同じような、好みを持っている人がいて、その人の評価や口コミを参考にするなら意味があります。しかし、知らない人の口コミは読む価値なしと言っていいくらいです。もし、知らない人の口コミを読む場合は、その人の主観ではなくて、客観的な事実だけを読むとよいでしょう。それが客観的な事実の保証はありませんが、最初から事実でないことが分かっている文章を読むよりマシです。もちろん、ビジネスで考えるなら、そう言った知らない人の評価や口コミも役に立つ情報となります。そこから改善のヒントや新しい発見が生まれるからです。しかし、自分が何かを選ぶ立場の場合、知らない人の口コミは役に立ちません。(事実は役に立ます)

【2】低い評価の映画が悪い作品というわけでない

例えば、映画を選ぶときに、評価や口コミを見ることがあると思いますが、低い評価の映画が悪いわけではありません。それは、マニアックであったり、難解で観る人の力が試される映画のこともあります。一部の人に響く映画の可能性もあるのです。逆に、評価の高い映画は多くの人に響く映画だから高い評価を受けていることです。必ずしも自分に響くというわけではありません。いずれにせよ評価や口コミは、知らない人たちの美人投票です。評価や口コミに惑わされないで、自分の価値基準で選ぶことが大切です。低評価の作品が必ずしも悪いわけではないのです。

【3】食べログで評価の低い店が、評価の高い店に負けているわけではない

食べ物でも一緒です。例えば、食べログで評価の低い店があっても、それだけで判断するのは間違っています。食事も芸術と同じで、それぞれの好みや背景によって好みが分かれるので、美味しいという感覚はその人の感覚であって、絶対的なものではないからです。そもそも味覚というのは、舌の表面にある味蕾(みらい)という器官が役割を果たしています。味蕾の機能は子供の頃から年々衰えていきますが、そこに人生での記憶(経験)が大きな役割を担い、美味しい不味いに発展していきます。美味しい不味いというのは、味覚の味蕾だけではなくて、人それぞれの記憶や経験、文化的背景、嗅覚、視覚など、他にも色々ありますが様々なセンサーで総合的に判断するのです。例えば、「お母さんのカレーが一番美味しい」、「お母さんのカレーより○○のお店が一番美味しい」、濃い、薄い、コクがある、ありすぎる。などなど。さらに、食べる場所も関係してきます。完全に同じ料理でも、雑然とした店で食べるのと、洗練された店で食べるのでは、多くの人は味に違いが出てくるのです。

さて、ここで二人の人物を例に考えてみます。一人目は、それぞれの器官が生物学的に優れおり、長年シェフをしているので日々味覚や味の表現が鍛えられています。二人目は今までのライフスタイルにより様々な器官が衰えています。この場合、どちらが正しいとかではありません。例えば、二人目の人が、一人目のシェフが作った料理を美味しくないと思いました。この場合、それはそれで事実です。そう感じた事実です。もちろん、味覚が衰えている、味を経験していないのが悪いという価値基準を持っている場合、それはそう判断する人の自由ですが、「正しい、悪い」と判断するのは、人それぞれの感じ方や考え方の自由を奪うことになります。それぞれの判断があっていいのです。

ですので、日本一美味しいお店という表現は、実は間違っていて、「私にとって日本一美味しいお店」、「人気投票で日本一のお店」という表現が正しいのです。日本一のお店は人それぞれ違って当然なのです。なので、人と人が集まって、どちらのお店の方が美味しいという話でヒートアップしている状況は全く意味がないのです。それぞれの美味しい店を語って、たまたま共感し合うならよいです。

【4】まとめ

何でも口コミで判断していると、自分の基準ではなくて、他人基準になります。他人基準でも良いという考え方もあるかもしれませんが、他人基準を中心に人生を歩んでいると、本当の自分を失っていきます。これは映画や食事だけの話ではありません。自分自身にも当てはまります。周りからの評判を気にして生きていると、本来の自分を見失います。評判は所詮幻です。本来の自分の姿を好きになってくれたらそれでいいのです。気に入ってもらおうと思って、自分以外の何かを表現している自分は幻であって、本当の満足感を得ることはできません。他人の目から自由にならないと、一生他人の奴隷です。いつかは死にます。何のために生きているのか。どうありたいのか。考えることで、日常の過ごし方も変わってきます。


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お気に入りのスターバックスにて。ちなみに私はコメダ珈琲の居心地は好きですが、コメダのコーヒーは私の好みではありません。スターバックスコーヒー、トラジャ 、上島珈琲のコーヒーが好きです。私は日頃から、不味いという表現を使いません。口の中が明らかに不快になるときには不味いなと心の中で感じますが、あくまでベースは私の口に合わない。好みではない。といった表現をします。