毎月恒例の勉強会で、毎回ネタを変えながら共通テーマを掲げることにしたのですが、今回はイスラエルとパレスチナについて話しました。その内容と復習するポイントをまとめておきます。投資家は、日頃からニュースに敏感なので、基本的な内容だったかもしれませんが、日常で勉強できる機会がないですし、そもそも中東情勢を知らなくても普通のことなので、この機会に知識の整理をしていただければと思いました。時間は限られていたので、省いてること事がたくさんありますが、ポイントだけ書いておきます。それでは以下の通りです。
5月10日、エルサレム旧市街でのパレスチナ系住民とイスラエル治安部隊の衝突がきっかけで始まった戦闘は、日本人としてはなかなか理解するのが難しい分野でありますが、順番に学べば必ず理解できます。そして、色々な背景を知る事で、イスラエルとパレスチナの問題だけでなく、中東全域やイスラム諸国のニュースも理解できるようになります。次回の勉強会ではミャンマーと周辺の地政学をテーマに挙げていますが、中東では大きなニュースが度々あります。また役に立つので、興味ある方は復習していただけたらと思います。
1. そもそも中東とはイギリス基準。東はどこ?インド、日本は極東。外務省ホームページでどの国が中東認定しているのかチェックすること。
2. ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の順番と仕組みを理解する。一神教で同じ神を信じているというのが重要であり、聖書やコーランを読めば繋がっていることがわかる。エルサレムの重要性。
3. イスラエル、パレスチナの位置を確認→パレスチナは国ではなく自治区となっている。
4. 争いの始まり→イギリスの三枚舌外交
5. イスラエルの建国はいつ→国連分割案の翌年1948年。紀元前ユダヤ人の王国があったが、度々の侵略により、国を持たない民として世界中に散らばっていた。国を持つことは悲願だった。イギリスは国連に丸投げ。
6. 第一次中東戦争〜第四次中東戦争、イスラエルは地政学的に不利、余談トイレットペーパー騒動など
7. パレスチナ問題→1948年にイスラエルが建国されたが、パレスチナにアラブ人が住んでいたため、アラブ人からすれば国を奪われた。現在、ユダヤ人と国を奪われたパレスチナ難民が争っている。
8. 1993年オスロ合意について理解する
9. ハマスとは→米国、イスラエル側に立つとテロ組織、事実上、ガザ地区を統制しているが根強い人気がある。
10. イスラエルとハマスは5月10日からドンぱち。5月21日以降、停戦、エジプト仲介→昔はイスラエルとドンパチやり合ってたエジプトが仲介。エジプトとイスラエルは1979年に国交
11. アイアンドームの費用は最悪。ハマス側の一発平均数万円のロケット(手製ロケット含め)に対して、一発数百万で迎撃。しかし、イスラエル経済の萎縮を考えれば必須の防衛システム。
12. 他のアラブ諸国やイスラム諸国との関係を理解しておく。
13. イスラエル、イランの関係→イランイスラム革命後から少しづつ緊張高まり最大の脅威、核戦争の危機、北朝鮮のようにイラン地下要塞、イスラエルの小型戦術核も選択肢
14. 日本への影響→原油の中東依存。中東の安定やシーレーンの安全は米国に頼り切っている。日本のシーレーンをどう守る。