私にとってビジネスモデルが良い条件とは、中長期マニュアルで書いたおり、独自の強みがあり、売上成長余地があることです。そしてその売上成長余地は海外事業が成功すればとても大きなものになります。つまり、私にとって投資先の海外展開というのは、非常にワクワクするアイディアなのです。国内需要だけを目当てにしていると、いずれ成長に限界がきますし、逆に言えば、海外展開をしていると成長の限界がないのです。そうすると、事業規模が異次元に大きくなる可能性があります。
そして、海外展開している事業が、仮に規模が小さくてもいいので成功していたら、将来が楽しみになります。そういった会社は割高に見えても、割高じゃないことがあるので、ストーリーが崩れない限り保有orフォローし続けることを大切にしています。例えば、インフォコムは国内電子コミックで高成長を続けてますが、海外事業が成功すれば売上成長余地が変わるので、海外事業の行方に注視しています。西松屋チェーンはPBが成功しており、海外での販路も増やし続けているので、国内依存脱却に成功しています。プレミアグループは東南アジアに進出して事業を拡大しています。ユーピーアールは国内物流だけでなくアジアNo. 1を目指しています。もちろん、海外で成功しているが故に逆風となっている会社もあります。例えば、イオンフィナンシャルやイオンモールはASEANで急速に存在感を出しましたが、COVID-19の影響で今期は非常に厳しい状況です。
いずれにせよ、私の長期投資は海外事業の成長余地をとても大切にしています。そして、それらの長期成長ストーリーが崩れたら売却します。崩れなければ保有し続けます。