資産防衛の日々

専業投資家:独自のルールに基づき割安成長株に中長期投資をしています。臨床工学技士として病院に勤めて4年後に「専業投資家」として独立。宝塚ファン。

損切りする勇気:picul Lifehack 投資家のライフハック

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一般的に、株式投資で損切りは必須だと言われていますが、私の損切りの考え方は、一般的に言われている損切りの考え方とは違います。一般的な損切りは、株価の下落そのものが損切りする理由になりますが、私の場合は株価が下落したからといって損切りすることはありません。売る必要があるときに売って、そのときに損が出ていたら、結果として損切りになるのです。それは自分が描いているストーリーが崩れた時であったり、もっと魅力のある銘柄に入れ替える時もあります。肝心なのは、「そこまで保有していた期間が無駄になる」とか、「投じたお金の一部が戻ってこない」、という理由で損切りを躊躇することはないということです。売る必要があれば売るのです。ですので、売る必要がなければ、損失を抱えていても売ることはしません。この考え方は、一般的に言われている損切りの概念とは異なります。


この損切りというのは、株式投資以外でも大切にしています。例えば、新作の映画をレンタル(VODでレンタル)したのに面白くない、と感じることがあります。そういう時は、「せっかくお金を払ったのだから勿体ない」とか思わないで、さっさと結末まで早送りして終わります。そして、次に観たかった映画を観るのです。なぜなら、払ってしまったお金は回収できないからです。ちなみに、昔は好きだった単純なアクション映画が苦手になっています。アクションでもサスペンス要素がなかったら途中で飽きてしまうのです。今、好きなジャンルは実話ベースであったりサスペンスです。


これらはサンクコスト(埋没費用)と言われていて、もう回収できない費用のことを言います。サンクコストは有名になってきた言葉ですが、いまだに公共事業やビジネスの場でも、サンクコストの罠に陥ります。有名なのは、イギリスとフランスの超音速旅客機のコンコルドです。採算が取れないことは早い段階で分かっていたのにも関わらず、途中で撤退することができず、多額の金を投入し続けてしまったのです。それまでかかったお金や時間は関係ありません。「これだけお金をかけてきたのに」「たくさん時間を使った」「こんなところまで来たのに」「せっかく買ったのだから」「ここまで頑張ったのに」これらのモヤモヤはさっさと捨てるべきです。回収できない金や時間を忘れて、サンクコストに惑わされないことが大切です。これまでかかったお金や時間ではなくて、現状と将来のことを考えて決断するのです。その結果、損切りした方がいいと思えば、株式投資と同じようにさっさと損切りすればいいのです。