三機サービス(6044)は
空調機器メンテナンス事業、トータルメンテナンス事業を展開している会社です。
どちらも契約を結ぶ取引先が増えれば安定収益源となりやすいです。
このことからもストックビジネス性が強い事業を持っていることがわかります。
つまり景気への耐性があります。
季節性のあるビジネスのため四半期決算を読むときには理解しておく必要があります。
理解しないまま、同社の決算短信をチェックするとヤラれます。
答えを書いておくと
第二四半期、第四四半期に利益が集中しやすいです。
とくに第四四半期に大きく集中します。
そのため第一四半期、第三四半期の数値は弱くなります。
同社によると、
夏の冷房運転に備えて設備の修繕や入替工事が集中する3月から6月に売上が伸びる傾向が強いとのことです。
一方で販売費及び一般管理費などの固定費は、ほぼ恒常的に発生するため利益が著しく第4四半期連結会計期間に偏るという季節的変動があります。
本日の株価は0.81%安の614円
会社側の2016年5月予想1株益は45.12円
今期予想PERは13.6倍
1株当たりの予想配当金は15円
配当利回りは2.44%
100株保有で1,000円相当のクオカード
株主優待利回りは1.63%
最低単元だけ保有した場合の実質利回りは
2.44%+1.63%=4.07%
同社は5月決算の会社で高配当&株主優待の権利落ち後から株価が軟調に推移しています。
株価は日足ベースでの調整の目安となる、75日移動平均線にタッチしたところです。
ちなみに5月決算ということは、2016年5月期予想が今期予想の数値になっているわけですが、
あと1〜2ヶ月もすれば、2016年5月期の決算発表が行われ、2017年5月期予想が今期予想の数値になります。
ということはPERも大きく修正されるということを忘れてはいけません。
何が言いたいかというと、リスクのある時期だということです。
PERが大きく変化する可能性ある時期だということです。
ようするに投資家には明確なスタンスが求められます。
スイング目的なら、ポジションを機動的に動かせるようにしておく必要があるでしょう。
同社の出来高はそれほど活発ではないので、スイング目的なら決算を見極めてから投資するほうが賢明です。
一方、長期的スタンスの投資家は
同社の長期的ファンダメンタルズが良好と考えている間は買い増しの機会を伺うでしょう。
しかし、決算は発表されるまで何がでるかわかりません。
よって、同社に期待している投資家も現時点でフルポジションにすることはありません。
買っていたとしても、目標保有株数の5割程度にとどめているでしょう。
保有株数さらに引き上げるには、決算の内容を見極めてからになります。
素晴らしい決算が発表されて株価が上昇してしまえば、少ないポジションで我慢して上昇を楽しむでしょう。
長期投資家は株価が上昇してから買うのを嫌がります。
クソ決算が発表されて株価が下落すれば、長期的ファンダメンタルズを考えて、買い増しor撤退のどちらかを選ぶでしょう。
中長期投資家でも
自分ルールで売る理由ができれば速攻で売却することが大切です。
保有理由がなくなった会社にしがみつくのは危険です。
保有理由ができればまた買い戻せばいいだけです。
誰かが買っているからとか、誰かが売っているからとか
そんなことはどうでもいいです。
自分の勝ちパターンがあれば利益は積み上がります。
なければ勝ちパターンを作る必要があります。
当ブログで記載されている手法や銘柄については一切推奨するものではありません。
個人のメモです。