資産防衛の日々

専業投資家:独自のルールに基づき割安成長株に中長期投資をしています。臨床工学技士として病院に勤めて4年後に「専業投資家」として独立。宝塚ファン。

他人と比べてはいけません。

皆さんお疲れ様です。ついに非常事態宣言となりました。正直、今回の安倍政権には失望しています。戦力の逐次投入をしていたり、スピード感がなかったりで本当に最悪です。しかし、人のせいにしていてはダメです。当初から分かりきっていることですが、病気より経済で多くの人が死にます。この国難を乗り切るために私も頑張ろうと思います。

さて、相場の方ですが、ここまでボラテリティが激しいと儲かっている人はとことん儲かっていますし、損してる人もとことん損しています。こういうときは儲かっている人はメディアで目立ちます。しかし、比べてはいけません。ライバルは自分です。自分の投資方針や手法、投資対象にフォーカスするのです。他人のパフォーマンスは関係ありません。焦って、普段やらないようなことをやってドツボにハマってはいけません。それでも他人が気になるという方がいれば安心してください。儲かっている人はごく一部。証券会社のデータでわかることですが、ほとんどの投資家はこういう暴落相場で資産を減らしています。資産を減らしている人の声は届きにくいものです。増やしている人はごく一部です。市場の極端なボラテリティに惑わされないことが大切です。焦って、極端な投資行動をとっていないかぎり、このボラテリティは誤差です。

ちなみに、私がポートフォリオ運用を大切にしているのはこういう異常事態に備えるためです。数銘柄に集中していたら、最悪一瞬で溶けることがあるからです。もちろんポートフォリオで運用していても、暴落があれば、一緒に暴落に巻き込まれます。しかし、それは市場の変動です。個別要因ではありません。市場の変動は時間と共に消化されていくから問題ありません。

もちろん、今回の新型コロナの影響で、あきらかに大きな影響を受ける銘柄は、コロナ相場が始まってから損切りしています。逆に影響をほとんど受けない銘柄は全くポジションを動かしていません。

そして、暴落相場で新規に買付たのは、保有している銘柄ではなく、REITや普段買えないような大型の優良株です。 暴落相場で保有している銘柄をナンピン買いするのは危険だからです。これは以前記事に書いたとおりです。それから巣篭もり消費などの特需関連の銘柄も買っていますが早期に反発しているので、こういうのはやはり強いなと感じました。REITは3月中旬、地銀の投げ売りのおかげで安く買えたのが幸いしました。

もう一度申し上げますが、当初から保有していた、主力銘柄はストレートに暴落に巻き込まれました。それはそのまま保有しています。新型コロナの経済ショックの影響があるものは手放しました。結果として損切りです。投資パフォーマンスは勿論年初来マイナスです。これは市場のボラテリティの問題なので気にしていません。まだまだウイルス問題は解決していませんが、乗り切っていきましょう。

インカムゲイン!!

新型コロナによる景気後退懸念。これらを過度に織り込んでいる株や、むしろ業績に影響でない株まで下落しています。 ちなみに一時的な要因により業績がボロボロになる株はチャンスなのでありがたくいただきます。こういうときに長期保有できる銘柄を手に入れることができるのです。考え方次第ですが手に入れた銘柄は大切にしたいと思います。先週末、数年ぶりにREITも買うことができました。ホテルが下落するのは理解できるのですが、ありがたいことにレジデンスや底地、物流まで投げ売りとなりました。株はインカム4〜6%がゴロゴロ、 REITは8%超え。リーマンショックのときのREITは20%の利回りもあったので、この水準が激安とは言えませんが、不動産買うこと考えれば楽に分散できて、管理の煩わしさもないので有難いです。相場が回復するまでインカムで静かに楽しみたいと思います。逆に短期間で急反発することになればインカムの魅力がなくなるので、インカムは捨てて売却することもありえます。

この数ヶ月のボラテリティは狂ってますが、年単位で考えれば誤差。異常なボラテリティに踊らされないことが大切です。今まで通りスタンスを変えず、相場を予想せずに安い株は買って保有し続けて配当金を貰いたいと思います。もちろん、このボラテリティを利用して稼ぐ手法を持っている人は稼ぎまくればよいでしょう。私にはその能力がありません。

久しぶりにゆーぞーとカフェ

家でゆっくりしていたら、投資仲間のゆーぞーからお茶の誘いがきたので、天六のドトールきてます。ゆーぞーとは20年くらい付き合いがありますが、今回のコロナショックは、長期戦で覚悟しなければいけないなと話してます。実体経済にも甚大な被害が出ており、リーマンショック以来のクラッシュです。欧州危機、震災、チャイナショックの比ではなくなってきました。引き続き現物株で配当を貰いながら、資産防衛していきます。株価が下がって売りたくなるような銘柄は持たないで、収束を待つのみです。もちろん現物株のみでレバレッジは0です。ボラテリティはリーマンショックと同水準なので、ジタバタせずに待ちます。

新型コロナウイルスでパニック相場

皆さんお疲れ様です。新型コロナウイルスでパニック相場となっており、実体経済にも悪影響が出ています。短期的には厳しい流れですが、今のところ実際に世界で猛威を奮っているのはインフルエンザです。今年は皆さん対策をしているので例年より少ないですが、季節性インフルエンザは、日本国内だけで毎年おおよそ1,000万人感染して、数千人が亡くなっています。例えば天下のCDCで有名な米国、今シーズンすでに1万人以上がインフルエンザで死亡しており、感染者数は2,600万人を超えています。それについてメディアでほとんど報じられません。(実は、アメリカのインフルエンザ流行。これはもしかして新型コロナではないのか?という噂も立っています。


直近気になるのはメディアの酷い煽りです。メディアは世論をパニックにさせて、医療崩壊でもさせたいのでしょうか。もし、医療崩壊すれば、本当にインフルエンザや新型コロナウイルスの恐怖が現実となります。冷静に対処してもらいたいものです。


株にフォーカスすると、勢いのある大きな調整になったので、ふるい落としが進み、当たり前ですが、下落すればするほど需給は改善していきます。下落を楽しみにしたいものです。しかし、おそらく様々な企業で来期予想が弱くなります。そこまで織り込んでいるということで、株価の下落は正しいのです。いきずきた株価調整といっても、短期的にはマーケットは正しい動きをしているでしょう。マイナス要因は間違いなくありますが、それらは時間と共に消化していきます。短期的なパニックに惑わされずに、配当をしっかり確保して、企業の利益と純資産の積み上げに期待したいものです。


しかし、こういうときに値下がりした株をひたすら買い増しするのは危険な行為です。もともとポジションを増やす目的で株を買うならいいですが、戦略なきナンピンは単なるリスクの増大です。例えば、当初100買う予定で、現時点で50買っている。今回下落したから残り50買う。これは戦略ナンピンですので問題ありません。しかし、すでに100買っており、下がったから、取得単価下げる目的で買う。これは戦略なきリスク増大ですのでよくありません。


さらに集中投資でひたすら下値を買い増しするのもよくありません。運良く上がればいいですが、それは運です。下がればどうなるでしょうか。良くないことは続くことがあります。相場全体の崩壊に巻き込まれるだけでなく、個別要因でも巻き込まれれば非常に大きなダメージとなります。集中投資で、株が下落すればするほど買い増ししていくのは非常に危険です。ポートフォリオを組んでボラテリティを抑えることが大切です。そして、自分は短期なのか中期なのか、長期なのか、スタンスがブレていないか確認することが大切です。

決算メモ。ゲオ、エフティ、TOKAI、テクマトリックス、IPS、Zホール、MSコンサル、キュービーネット、日本モーゲージ、プレミアグループ、アルヒ、中央自動車、イオンフィナンシャル、イオンモール、USEN、カドカワ、日本KFC、JBCC

※お気に入りから抜粋して決算メモ書きます。2月15日13時46分最新アップデートしました。書けていない決算もありますが、時間ができたら随時追記していきます。

2681ゲオ

2月12日追記。保有してなかったので後回しになっていましたが、2月7日に2020年3月期3Q決算を発表しています。売上高2220億4100万円2.2%増、営業利益70億9900万円45.1%減、経常利益76億3700万円45%減、純利益42億1800万円50.3%減、小幅増収、大幅減益となっていますが、おおよそ想定通りの決算です。ビデオレンタルが縮小傾向で、リユースセグメントが成長しています。個人的には決算より、昨年12月27日に発表したとおり、遠藤結蔵氏が同社の株をひたすら買い増す戦略が興味深いです。城蔵屋(遠藤氏の資産管理会社)が22.69%、遠藤氏が1.4%の保有となっています。

2763エフティグループ

積極的な株主還元で知られる同社です。配当と自社株買いを重視しているので、なにより安定した収益が求められます。会社側もストック型へのビジネスモデル転換を図っています。2月7日、2020年3月期3Q決算を発表しました。売上高342億7100万円0.6%増、営業利益49億800万円8.0%増、税引前利益6.9%増、四半期利益29億8200万円7.3%減。セグメント別を見ると、やはり良くも悪くも「エフエネでんき」が要となってきました。売上高の伸びが少ないのはドコモショップ譲渡による影響です。

3167TOKAI

1月30日、2020年3月期3Q決算を発表しました。売上高1415億5700万円2.6%増、営業利益92億7800万円31.8%増、経常利益94億7800万円30.8%増、純利益51億300万円28.6%増、同社が発表している通り、本格的な利益成長局面に入っています。同社は、顧客件数増加に伴う月額課金増加により、キャッシュフローは極めて安定しています。豊富は資金力によりM&Aを駆使して収益基盤を拡充しているのです。中期経営計画によると、来期は大幅増収増益を目論んでいますが、現時点の業績から考えると乖離してることは否定できません。通期決算で、どのようの来期予想を出すのか注目です。株価は高値圏であり、決算発表後の株価は軟調推移しています。

3762テクマトリックス

1月31日、2020年3月期3Q決算を発表しました。売上高204億9000万円11.1%増、営業利益21億100万円35.7%増、経常利益20億9400万円40.3%増、純利益13億5800万円42.1%増、順調に成長していることがわかります。経常利益の通期計画に対する進捗率は85.1%であり、この継続したモメンタムが同社の高PERに繋がっています。
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4390IPS

2月7日、2020年3月期3Q決算を発表しました。売上高47億5600万円13.6%増、営業利益8億3200万円19.9%増、経常利益8億3400万円13.6%増、純利益5億2700万円18.1%増。フィリピン国内通信事業、国内通信事業、医療美容事業が成長を牽引しました。順調に成長していることが確認できました。決算説明資料には携帯通信事業への展開や、5Gネットワークのシェアなど夢が広がります。決算発表後株価は急騰していますが、直近は悪い地合いに引きずられて株価が低迷していたのでその反動も大きいでしょう。2月6日終値は1,166円でした。

4689Zホールディングス

2月5日、2020年3月期3Q決算を発表しました。売上収益7596億1400万円7.4%増、営業利益1235億4200万円3.2%増、税引前利益1160億1100万円5.2%増、四半期利益795億7100万円13.5%増、順調に成長していることが確認できました。よく誤解されていますが、paypayは現時点で利益がでなくてもよいものです。それより直近では、潜在的な顧客掘り起こしが大きな成果です。そこから関連するクレジットカード会員数、ショッピングや旅行サイトなど、一貫したサービスに流れていくのです。
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6555MS&コンサルティング

2月6日、2020年2月期3Q決算を発表しました。売上収益20億4700万円4.5%増、営業利益2億1500万円2.0%減、税引前利益2億1400万円2.3%減、四半期利益1億4900万円4.4%減、増収減益の結果となりました。ちなみに同社は3月から2月へ決算期を変更しているので、2020年2月期は見かけ上の利益が低くなります。3月から1月、2月への受注・計上の平準化を図っていますが、通期の利益達成できるのかどうかは微妙なところです。しかし、その分、2021年2月期の増収増益は確定したようなものです。決算と同時に発表した、株主還元の基本方針には驚きました。累計総還元成功100%です。同社のキャッシュフローは安定しているので、自動的に株主価値が高まる施策です。株価対策にコミットしてることもポジティブです。決算発表後PTSは謎の急落で一時1,000円を割りこんでいました。保有していなかった人はPTSで飛びついて買ったことでしょう。

6571キュービーネット

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7192日本モーゲージ

2月7日、2020年3月期3Q決算を発表しました。営業収益51億5100万円12.6%増、営業利益11億3400万円32.6%増、経常利益11億3400万円33.4%増、純利益7億9200万円33.2%増、全セグメントで利益が伸びており極めて順調なことが確認できました。
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7199プレミアグループ

2月14日、2020年3月期3Q決算を発表しました。営業収益101億7300万円29.0%増、税引前利益32億4200万円159.6%増、四半期利益19億6600万円136.8%増(会計上の見積もりの変更により見かけ上の利益は大きくなっています)、計画線で順調に成長していることが確認できました。クレジット事業は債権残高が3,000億円突破、それらは平均110.3万と小口でデフォルト率は低いです。ワランティ、3Q累計取り扱い高は32.6億円とこちらも創業以来二桁成長と順調。そして、野心的な中期経営計画も発表しました。これにより、各年度のゴールが見えました。これからは、四半期決算を確認しつつ中期経営計画のストーリーに狂いがないかぎり保有継続となります。
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7198アルヒ

2月12日追記。2020年3月期3Q決算を発表しました。営業収益195億6200万円10.5%増、税引前利益61億5400万円25.1%増、四半期利益42億2300万円23.9%増、想定通りの決算で順調に成長していることが確認できました。独自商品も好調で、住宅ローンやフラット35の市場で帝国を築きつつあります。直近、日経や東洋経済の投資マンションローン不正ニュース報道により、株価は急落中です。現在同社による調査が進められています。ちなみに投資マンションローンは、2020年3Q累計の営業収益が0.6%で財務インパクトはありません。
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8117中央自動車工業

2月7日、2020年3月期3Q決算を発表しました。売上高174億1200万円14.8%増、営業利益36億4500万円22.6%増、経常利益39億3600万円19.6%増、純利益34億5900万円49.4%増となり、通期計画の57億円に対する進捗率は69.1%と5年平均と同水準ですが、10-12月期だけ見ると前年同期比25.0%減となっており、現実点の累計進捗率が順調なのは上期の貯金で助かった形となりました。消費税引き上げの影響を受けているようですが、4Qで挽回できるのかどうか注視します。
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8570イオンフィナンシャル

2月14日、2020年3月期3Q決算を発表しました。営業収益3561億2000万円9.8%増、営業利益431億3900万円17.3%減、経常利益437億6300万円16.8%減、純利益222億4300万円25.1%減、増収減益の結果となりました。国内外ともに、ショッピング、キャッシング、割賦、住宅ローンなど、全方位で取扱高の増加を確認できて順調に成長していることがわかります。海外事業でIFRS9号適用影響により、大げさなくらい貸倒費用が増加していますが、おかげで景気後退でもびくともしない盤石な体勢となりつつあります。ちなみに2020年2月期は決算期変更の影響のため、11ヶ月間の決算となっています。よって実力値より通期の見た目が低くなっているのがポイントです。
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8905イオンモール

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9468カドカワ

2月13日、2020年3月期3Q決算を発表しました。売上高1501億7700万円1.3%減、営業利益84億6000万円165.7%増、経常利益91億9100万110.3%増、純利益78億8200万円、売上高は昨年7月1日の子会社離脱により、減収となり利益は増益となりました。Webサービス事業の構造改革が進んでおり、同セグメントの黒字転換が大きな要因となります。構造改革が進んでいるので利益はでる体質になっていますが、プレミア会員は減少傾向となっています。有料会員は増加傾向なのが救いですが、利益だけでなく、今後の成長戦略が見えにくいのが事実です。他セグメントは豊富なIPを活用しており安定した経営となっています。
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9873日本KFC

2月12日追記。2020年3月期3Q決算を発表しました。売上高608億9500万円7.3%増、営業利益42億5500万円97.7%増、経常利益45億5100万円102.3%増、純利益29億8800万円103.2%増、同時に上方修正も発表しており想定通りの決算です。既存店の好調により利益率が大きく改善しています。おおよその市場予想と同じだと思いますが、PTSは急落中です。同社は保守的な予想を出すので、通期決算で発表される来期予想は短期的にリスク要因です。
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9889JBCC

1月30日、2020年3月期3Q決算を発表しました。売上高509億4700万円19%増、営業利益30億3200万円51.2%増、経常利益31億9500万円50.1%増、純利益21億600万円44.3%増、合わせて通期の上方修正も発表しました。同社はここ数年収益力強化に取り組んでおり、四半期ごとにその強さが実感できる内容となっています。注力分野Wild7である、NewSI、クラウド、セキュリティは極めて順調です。決算発表後は謎に急落しましたが、無事高値を付けてきました。
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自分のスタンスを明確にして、世界が崩壊するニュースに耳を傾けない。

連日、新型コロナウイルスのニュースで溢れています。実際、中国内でのウイルス封じ込めは失敗し、事実上世界に拡がっています。当然、株式市場も影響を受けており株価は弱いです。中国やASEANに進出している日系企業は当然影響を受けます。さらに、国内でも少しづつ、人の流れ、外食、サービス、旅行、エンタメなどなど、様々な企業に影響を及ぼしています。1〜3月の業績が落ちこむ企業も当然出てくるでしょう。


しかし、悪い話ばかりではありません。結論を申し上げると、これは永続的なものではないからです。短期的には間違いなく業績へマイナスインパクトです。それを織り込んで株価は下がっているのです。ですので今株価下がっているのは正しいです。それなりに効率的に市場は織り込んでいるのです。しかし、それは年単位のレベルで考えると間違っています。中長期投資家は、その時々の相場の強弱によってポジションを動かす人もいれば、相場の流れを気にせず個別銘柄とひたすら向き合い続ける人もいます。どちらが正しいとかではなく、これはスタンスの違いです。両方を取り入れるハイブリット型もあります。


よって、スタンスが明確であれば、今すべきことがわかります。個別銘柄と向き合っているなら、短期的に業績悪化を織り込みつつある株価を利用して、その先の企業価値を見るのです。行き過ぎた株価織り込みは、時にチャンスとなります。企業価値に対して安ければ買い、高ければ売ればいいのです。


その場合、相場に振り回されないことが大切です。つまり、自分の売買で勝手に損をしないことです。焦って無駄に売買すると企業価値とは別の部分で投資家が勝手に損をします。日々、企業価値が高まってる会社というのは、遅かれ早かれ、株価が追いつくものです。それを忘れてはいけません。もちろん、その過程のボラテリティで株式投資をするのもよいです。それはスタンスの違いです。そして、短期的なボラテリティは無視して企業価値のアップサイドを狙うのもよいのです。


もちろん、あきらかにコロナウイルスの影響で、業績悪化が予想できる企業ばかりをポートフォリオに組み込んでいては辛い時期が長く続くでしょう。そこはポートフォリオを組んで資産防衛することが大切です。


最後に、何度も申し上げますが、株式投資は自分のスタンス次第というこです。スタンスが明確になっていればブレません。ブレるとろくなことがありません。もちろん、軌道修正は良いのです。自分の投資手法をひたすら磨くのは良いことです。しかし、それと「ブレる」というのは違う話です。


■編集後記
先日友人から貰った、モンキー47のジンとYVANのチョコレート。モンキーはジントニックにして毎日少しづつ飲んでます。リッツカールトンのバーで飲んで気に入った品です。この癒される香り最高です。大切に飲みます。ありがとう。


■お知らせ
2020年2月16日株トーク後の打ち上げを、友人のゆーぞーが企画してくれました。お時間ある方はどうぞ。
https://twipla.jp/events/434608

picul銘柄調査手法と無料で読めるアナリストレポート6選

「どうやって株を調査していますか?情報はどこですか?」と聞かれることがよくあります。そこで、私の銘柄調査手法と具体的な情報源を書きたいと思います。

1.銘柄調査時の最重要課題

大前提に投資スタンスによって調べることは変わってきます。私の場合は中長期投資です。しかも成長している企業を適正株価で買うことを好みます。よって、その会社の①トラックレコードが問題ないか、②今後の成長ストーリーを描けるか、③具体的な裏付けはあるのか、などが最重要課題となります。トラックレコードとしては、過去10年〜15年分、なければ分かる範囲で調べます。成長ストーリーは中期経営計画や、ビジネスモデルや実績値、今期予想から判断します。具体的な裏付けとしては、直近1〜2年の四半期決算や月次、市場環境などを調べます。④あれば嬉しいですが、カタリストがなくても気にしません。成長している会社というのはそれ自体がカタリストであり、成長とともに株価に織り込まれ続けるからです。⑤バリュエーションを考えます。成長ストーリーと今期予想1株益から、妥当な株価を導きだします。このとき今期予想PERが15倍で適正と思えば、15倍以下で買うようにしますし、25倍が適正と考えれば25倍以下で買うようにします。あとは⑥株価チャートを月足、週足、日足を移動平均線とセットで観察します。どのイベントでどの程度下げて、業績とどのようにセットで株価が変動してきたのかを確認するのです。ここで、テクニカル的にどの辺りなら、買いやすいかなどを考えます。それらは移動平均線と株価の位置で判断できます。

■銘柄調査時の最重要課題(私の場合です)
①対象企業のトラックレコード
②今後の成長ストーリー
③具体的な裏付け
④カタリストは必要無し
⑤バリュエーション
⑥株価チャート

2.情報源はインターネット検索

結論から申し上げると、基本的に①インターネット検索でほとんどの事を調べることができます。対象企業の関連ニュース、ブログや企業による分析記事を読みます。そして、株探などで関連銘柄についても調べることで理解が深まります。これらは手間もかからないので、調べたいことがあれば時間の許す限り調べるべきです。②対象企業のホームページを開いてIRページを中心に読み込んでいきます。必要であれば採用ページも読んで勉強します。近年、会社説明会資料や説明会動画が充実しているので調べるのは容易です。そして、③アナリストレポートがあれば必ず読むべきです。そこにはビジネスモデルが詳しく書かれていたり、市場環境まで丁寧に書かれていることがほとんどです。もちろん鵜呑みにしてはいけませんが、情報としては有料級です。④実際に対象企業のサービスを利用できる場合は利用します。そして考えます。実は、実際に利用して考えるという作業は非常に重要で、経験を積めばかなりの精度になります。何気なく利用するのではなくて、ありとあらゆる方面から考えるのです。そうすれば知識や知恵は膨大に積み上がります。

■情報源
①インターネット検索(関連ニュースや分析記事など)
②会社ホームページ(IRページや採用など)
③アナリストレポート
④実際に利用する

3.無料アナリストレポート6選

フィスコレポート FISCO
http://www.fisco.co.jp/service/report.html

シェアードリサーチ シェアードリサーチ
https://sharedresearch.jp/ja#reports

ホリスティック企業レポート 証券リサーチセンター
http://holistic-r.org/report/

ブリッジレポート ブリッジサロン
https://www.bridge-salon.jp

みんなの運用会議 リンクスリサーチ
https://double-growth.com

ジェイフェニックスリサーチ
https://www.j-phoenix.com/reportlist/

4.編集後記

フィリピンマニラにて
ユニバーサルエンターのオカダマニラは、本当にポテンシャル高い国に開発しましたね。若い人がたくさんで人口も伸びて英語もできる。亡き父の3番目の奥さんとその家族はフィリピンに住んでいます。私は下町の雰囲気が好きです。

#2 イオンモール(8905)2020年2月期3Q決算

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同社の過去記事はコチラ
picul.hatenablog.jp

2020年1月10日、2020年2月期3Q決算を発表

・営業収益、各利益とも過去最高を更新
・IFRS影響控除後でも、営業利益108%、経常利益108.5%達成。
・国内モール事業は堅調
・都市型SC事業(OPAなど)は活性化効果により、4Q以降に利益改善
・海外事業、中国、ASEANとも2桁トレンドの売上成長
・中国、ASEAN、本格的に収穫期入り→日本で培ったオペレーションノウハウを展開
・2019年度、中国は5モールをリニューアルすることにより鮮度維持。
・ASEANにおいては、ベトナムを果敢に攻める。
・ロールプレイングコンテスト実施により、中国、ASEANで接客レベルの向上
・イオンモール高岡を2019年9月14日にリニューアルオープン。→フードコートは1,400席で北陸最大級。リニューアル後の専門店売上前期比177%

3Qも順調に成長していることが確認できました。そもそも、ショッピングモールというのは、大きい建物を作って、その中にテナントを入れまくればいいという話ではありません。いかに、回遊してもらうか、リピートしてもらうか、金を落としてもらうか、これを考えるには様々なノウハウが必要なのです。しかも、昨今では、買い物だけではありません。そこで食べて、エンタメまで楽しめることがモールの条件なのです。国内の熾烈な争いに勝ち残ったイオンモールが中国、ASEANで勝利を収めているのには、それなりの理由があります。株価は8月安値 1,562円から大きく上昇して、一時1,995円の高値もありました。しかし、3Q決算発表後は軟調に推移しており、本日終値は1,869円です。