資産防衛の日々

専業投資家:独自のルールに基づき割安成長株に中長期投資をしています。臨床工学技士として病院に勤めて4年後に「専業投資家」として独立。宝塚ファン。

#1 日本KFC(9873)日常生活で変化に気付いたケンタッキー

最近、ケンタッキーに行く頻度増えたなあ。思ったので、日本KFC(9873)を調べてみたら、チャートが急上昇急反落をしていたので勉強しました。ブログ書いている時間は午前10時前なので株価は寄付きで確認してみます。寄付き株価は2,108円ですね。2,000円で長年低迷していたので、単純に考えると期待が剥がれてもリスク5%強。株を調べるときは下値を調べることが大切です。

時価総額は489億、予想営業利益が15億円なのでかなり割高感があります。これを正当化するためにはそれなりの成長、もしくは利益率の改善が必要です。ちなみに、昨日は株トークだったのでケンタッキーについて発言したら、同じように調べてる人が一人いました。

そもそも、私はケンタッキーをほとんど利用していませんでした。年に1〜2回利用すればいいほうです。マクドナルドと比べれば明らかに利用頻度が少なかったです。でも、今年に入ってから5〜6回は利用しています。年換算で10回も現実的な数値になってきました。5〜6回利用してやっと気付いたのですが、順次大規模改装を進めているので店舗綺麗になってます。そして、お得感あります。ランチ時間も利用しやすいです。調べてみると、2018年12月には全面禁煙化が完了してファミリーや女性客増に繋がっているようです。

実際、株価チャートを見てみると、2年チャートで7月以降に急上昇急反落をしています。

1Qの決算は
売上高177億1700万 14.9%増
営業利益9億5100万 大幅黒字転換
経常利益10億3900万円 大幅黒字転換
純利益7億100万円 大幅黒字転換
1株益31.36円

好成績を収めています。ちなみに、ケンタッキーの稼ぎ時は10〜12月です。ですのでこの時点での大幅増収増益は大成功していることを示します。過去の業績をチェックしてみると、この傾向は、18年7〜9月期から始まっています。

直近の月次はが
4月既存店売上高115.1 客数116.2
5月既存店売上高116.5 客数118.4
4月既存店売上高124.1 客数124.4
4月既存店売上高103.6 客数105.1

既存店売上高が直近下がっているのは、客単価が下がっているからですが、これは500円ランチなどが売れているからです。それらは利益率の向上に繋がっているため、懸念ではありませんが客数が7月に105.1と月次の勢いが鈍っています。これは18年7月からのマーケティング効果(CM)が大きく、7月以降前年同月比のハードルが高くなっていることを示します。つまり、今後の月次は今までのような勢いを継続させるのが難しくなっています。もしそれらを毎月クリアしていけば相当なハードルをクリアしたことになります。そもそも何故新マーケティングを始めたかというと、ケンタッキーは圧倒的にクリスマスシーズンに稼ぐビジネスモデルだったからです。実際、同社が調べたところによると、去年のマーケティング開始前の客の年間利用数は4割が年1回、2割が年2回と、なんと6割もの客が年1〜2回しか利用しない特別なファーストフードだったのです。これではいけない。ということで、日頃からケンタッキーを利用してもらうよう、低価格のランチを始めたり、CM等で普段から利用してもらえる雰囲気を作ったのです。現時点で言えば、成長は店舗を増やすより、既存店の売上高をどれだけ成長させるかにかかってます。もともと、クリスマスシーズンしか来店してくれなかった客がほとんどなので、一年を通してリピートするだけで利益率が大きく改善していきます。