資産防衛の日々

独自のルールに基づき割安成長株に投資をしています。臨床工学技士として病院に勤めて4年後に「専業投資家」として独立。投資歴14年くらい。 宝塚大好きです。

【質問コーナー】売却のタイミングとして、目標値みたいなものはありますか?

妻と「あべのハルカス」に遊びに行ったら、天王寺動物園の近くで美しい鯉と出逢いました。


本日は【質問コーナー】の回答を書きます。
私の投資手法や中長期投資マニュアルについて、質問を受け付けております。Twitterのダイレクトメッセージでお気軽にどうぞ。個別銘柄や決算分析についてはお答えできません。(ブログ書く前に質問掲載していいか確認しますのでご安心ください)


❑質問(質問部分のみをコピーしております)
1つ質問させてください。「売却のタイミング」です。企業価値から適正時価総額を算出し、それを目安にされているのですか?5項目のいずれかが崩れたら売却は理解できますが、売却の目標値みたいなものがあると、売却の指標になり、早計な売却、また、売却の迷いにならなくて自信を持てる気がします。その点、Piculさんはどのようにやられているのか?教えて頂けませんか?


❑回答(メッセージの返信内容に加筆修正をしております)
売却のタイミングですが、中長期投資の場合は5項目に従います。


・ビジネスモデルが良い→ビジネスモデルが悪くなった、もしくは事業環境が変わった
・業績が良い→業績が悪くなった
・財務が良い→財務が悪くなった
・計画の進捗率→計画の進捗率が悪くなった
・バリュエーションが良い→バリュエーションが悪くなった


この辺りは中長期投資マニュアルの3−1.「5項目のいずれかが崩れたら売却を検討する」で説明している通りですね。5項目のいずれかが崩れたら売却することになります。この中で、売却の目標値として使えるのがバリュエーションです。バリュエーションから売却の目標値を決めます。しかし、会社の中身や状況により売却の目標値が変わってくるので一概には言えません。ですので、例を出しますね。


例①
1株益の成長率が数%のA社があります。株価は1,000円、1株益は100円です。PER10倍で投資しました。1株益の成長率が非常にゆるやかなので、PER15倍を超えてから分割利益確定を始めることにします。それからPER1倍上昇することに1割づつ手放していくことにしました。株価=1株益×PER 100円×15倍=1,500円。分割利益確定を開始する目標値は1,500円に決めました。それからしばらくすると株価は一気に1,400円まで上昇しました。それと同時期に通期決算が発表され、今期予想1株益は106円だとわかりました。106円×15倍=1,590円 分割利益確定を開始する目標値を1,590円に修正することにしました。

相場環境が不安定であれば、含み益20%の時点で一旦、1割とか2割分のポジションを利益確定するなど、臨機応変に対応することも大切です。



例②
1株益の成長率が15%のB社があります。株価は1,000円、1株益は76円です。PER13.2倍で投資しました。1株益の成長率が高いので、PER20倍以上になってから分割利益確定を始めることにします。それからPER1倍上昇することに1割づつ手放していくことにしました。株価=1株益×PER 76円×20倍=1,520円。分割利益確定を開始する目標値は1,520円に決めました。それからしばらくすると株価は一気に1,400円まで上昇しました。それと同時期に通期決算が発表され、今期予想1株益は87円だとわかりました。87円×20倍=1,740円 分割利益確定を開始する目標値を1,740円に修正することにしました。

しかし、目標値の株価に達しないこともあります。それでも、5項目が揃ったままなら売却しないで保有しておきます。1株益が250円まで成長しました。この時の分割利益確定を開始する目標値は 250円×20倍で5,000円です。実際にPER20倍まで評価されて目標株価に達しました。いつのまにか株価は購入時から5倍です。
picul.hatenablog.jp

このように、バリュエーションから売却開始の目標値を決めることができます。目標値は個別銘柄によって変わってくるので一概には言えませんが、株価=1株益×PERで求めることができます。もし、会社側から中期経営計画などが発表されていれば、将来の1株益と成長率が簡単に分かるので、目標株価も決めやすいこともあります。

今回は、少し乱暴に成長率だけでPERを判断しましたが、PERは様々な要因に変動します。例えば、素晴らしいビジネスモデルや圧倒的なブランド力のある会社は成長率が10%未満でも、PER20倍くらいで評価されてもいい場合もあります。よって、様々な要因を加味しながら、ざっくりと適正PERを判断することが大切です。コツとしてはざっくりです。厳密にする必要はありません。そもそも会社予想の数値が厳密ではないので。。。。 そして、PERが正しく機能するには、業績のトレンドに一貫性があり、特別損益の影響を受けていないことが重要です。一貫性のない業績の場合、PERは正しく機能しません。

ちなみに、成長率が高くても私の場合できるかぎり安く買うようにしています。これはめちゃくちゃ大事です。ギリギリのラインとしてPER14倍未満です。それ以上にPERが高いと株を買うことはほとんどありません。(もちろん例外もあります)
例外については以前書いた記事で説明しております⇓⇓
picul.hatenablog.jp


「成長率が高いのに安く買えることがあるのか?」という疑問があるかもしれませんが、余裕で買えます。例えば、直近の例で言うと、エリアリンク(8914)や三機サービス(6044)、テクマトリックス(3762)やコムチュア(3844)、全てPER14倍未満で投資しています。


いずれにせよ、売却のタイミングとしては目標値を決めますが、臨機応変に対応することもお忘れなく。例えば、相場環境が不安定であったり、キャッシュ比率に自信がなければ、早めに少しだけ手放したりもできますし、ポジションに相当自信があれば、利益確定をできるかぎり待って含み益を増大させることもできます。


長期投資の場合の売却のタイミングですが、長期的見通しが悪くなったときです。そのため分割利益確定などはしませんし、基本的に保有し続けます。長期で3倍、5倍、10倍を狙っていきます。
picul.hatenablog.jp