資産防衛の日々

専業投資家:独自のルールに基づき割安成長株に中長期投資をしています。臨床工学技士として病院に勤めて4年後に「専業投資家」として独立。宝塚ファン。

移動オフィスの一つを紹介

私の移動オフィスの一つです。スマホタブレットWiMAXがあればどこでも仕事できます。

冬でも男らしくアイスコーヒー。

マーケットは軽く調整していますが、この程度では分割で利食っていたものを買い戻すことはしません。引き続き、上がっても下がってもいいように構えておきます。

不労所得万歳!!年始から家族揃ってインフルエンザ。

お正月からインフルエンザで苦しんでいました。妻→息子→piculという順番にインフルエンザにかかり全滅です。とくに1歳児のインフルエンザの看病は大変で、初めての発熱だったので焦りました。家での看病はDr.KIDさんのブログを参考に乗り切りました。いつも勉強になります。


さて、インフルエンザのおかげで今年の運の底が確定したので、あとは右肩上がりでしょう。2019年ワクワクします。去年末から素晴らしい銘柄群を安く仕込めてますし、収穫期を待つだけです。まだまだ利益確定はしません。配当金を貰いながら日々の生活を楽しみたいと思います。やはり、病気になると改めて株の素晴らしさに気付きます。寝てても所有している会社の従業員が働いてくれますし、会社のお客さんは私に間接的にお金を払ってくれます。「金持ちになれたければ寝てる間に稼げ」これは鉄則です。


しかし、私も当初からこんな余裕がある投資をしていたわけではありません。勤め人時代には鬼のような倹約をしていましたし、生活費は極限まで切り詰めて全て証券口座に入金していました。家にある、売れそうなものは片っ端から売って、それらは全て株に変わっていきました。「何が何でも勝つまで欲しがらへん。どないしてでもやったろうと思え。」と奮い立たせながら、株を買っていました。周りの人間は、車を買って、パーティして、友人の結婚式に出かけて、飲み会に出て、旅行に行って遊んでいました。彼らは楽しんでいたのでそれで良いのですが私は分かっていました。それらは、金と時間さえあれば、人の数十倍〜数百倍楽しめることを。だから、その時は我慢して必死で金を増やすことに命をかけました。


しかも、ただ金を増やすのではなくて、不労所得が欲しかったのです。どんなに収入が高くても、働かないと手に入らないのであればそれは貧乏だからです。働くのをやめた瞬間破滅です。会社の奴隷です。もちろん、その仕事が楽しくてしょうがないのであれば奴隷ではありません。そこで勤めるのがワクワクするのであれば幸せです。私は昔フィットネスクラブで働いていたことがありますが、毎日楽しかったです。その人のトレーニングメニュー考えたり、成果が出るのがワクワクしていました。帝国ホテルで働いていたときも楽しかったです。当時の給料は驚くほど低かったですが、毎日高級感あふれる空間に囲まれるのは私にとって心地がよかったです。病院はストレスでした。私は臨床工学技士でドクターの指示の元に動く必要がありましたが、私は指示を受けるのが嫌いです。わたしの能力を発揮できないと思いました。私はその時には既に成長しており、指示される側の人間には向いていなかったのです。効率が悪いことに苛立ちを感じるようになっていました。ですので、その仕事は奴隷のように働いていました。好きでもないことをするのは時間の無駄なので、言い訳をせずに必死でそこから抜け出しました。


多くの人は60歳以降引退をしますが、現役時代より貧乏です。(大抵は年金と僅かな預貯金しかありません)しかし、引退後の方が時間はたくさんあります。運が悪ければ100歳まで生きるでしょう。その場合、40年という時間がありますが、現役時代の40年より、引退後の方が長い40年になります。20歳から60歳までの40年は、多くの人は勤め人なので朝から晩まで会社に拘束されており、自由な時間がありません。休みがあってもなんらかの事情により、遊びに行けても月に数回でしょう。60歳以降は違います。引退すれば24時間自由時間です。金と生き甲斐がなければ悲惨です。ですので、本来引退後の方が金がいるのですが、多くの人は引退後豊かになるプランを練ろうとしません。現役時代のみにフォーカスしてしまうから、引退後苦しんでしまうのです。現役時代を楽しみつつ引退後の生活もプランニングする。そうすることで悲惨な老後を避けることができます。


私は、すでに不労所得(株の配当金、REITの分配金、現物不動産、ビジネス)で生活しています。ですので、家族や友人と過ごすこともできますし、投資仲間と交流することもできます。新たなビジネスに関わることもできますし、旅を通して冒険することもできます。それらは全て自由です。つまり、不労所得があれば自分の頭の中の欲求を自由に満たすことができるのです。不労所得万歳!!

来年はインカムゲインが楽しみ。皆が欲しがるときに株は売ります。皆が売りたがるときに株を買います。

直近の株価下落により、株の配当利回りが高まってきました。ファンダも良好なのに相場乱高下のおかげで随分とバーゲンセールになってきたのです。それらは有り難く拾っていきたいと思います。すぐに花開かなくてもいいので、将来の価値をワクワクしながら待ちたいと思います。キャッシュ比率はかなり下がってきて35%を切りそうな勢いです。瞬間9割くらいキャッシュだったことを考えると、怒涛の勢いで買ってます。ここからは少しセーブして、あと20〜30%下落した場合に備えたいと思います。下落しなければ今のポジションで我慢します。


もちろん、減益になって配当も減ってしまうような銘柄は好きではありません。それを避けるには、過去のクラッシュ相場の時の配当推移や利益を見ればわかることです。あとは景気後退時にも関係なく成長していく会社がいいですね。だからといって、株価が下がらないわけではありませんが、短期的な株価とファンダメンタルズは一致していません。つまり歪みが出ているので、その歪みを素直に狙っていきたいです。


皆が欲しがるときに株は売ります。皆が売りたがるときに株を買います。これからもその姿勢で長期で保有したい銘柄を集めていきます。以前から、長期目的の銘柄ばかり買っていましたが、自分の評価以上に上がったら売ります。ここ数年は株もすぐに上昇することが多かったので、平均保有期間は随分と短くなっていました。久しぶりに保有期間が長くなる銘柄ばかり買っているかもしれません。なぜなら、急落相場のおかげで本来の価値と乖離した銘柄ばかり買えているからです。売る時は株価が価値以上に上昇した時なので長期で楽しめそうです。ワクワクします。


ポートフォリオ全体の利回りが高まってきました。来年のインカムゲインを期待しながら、静かに行動し続けたいと思います。もう一度申し上げますが、キャッシュ比率はかなり下がってきて35%を切りそうな勢いです。瞬間9割くらいキャッシュだったことを考えると、怒涛の勢いで買ってます。ここからは少しセーブして、あと20〜30%下落した場合に備えたいと思います。下落しなければ今のポジションで我慢します。

長期で保有したい銘柄がたくさんあるので、少しづつタネをまいていきます。

みなさん、こんにちは。相変わらず乱高下相場が続いており、疲れている方もいるのではないでしょうか。私は今年の2月以降臨機応変にポジションを変動させることを意識していました。そのため、この乱高下相場にしては上手く立ち回れている方だと思います。分割売買や、利益損失相殺など色々なやり方で立ち回ってきました。

 

しかし、今後は臨機応変というより、幅広く種まきをしていきたいと考えています。いわゆる長期投資の再始動です。なぜなら、今まで買えなかったような優良銘柄も下落し始めているからです。この数年機関投資家が買いまくっていたので、不当に割高に評価されていましたが、ようやくまともな水準に落ちてきました。もちろん、まだまだ割高な銘柄もあるので、選別は必要ですが虎視眈々と優れた事業を集めていきたいと思います。こういう時は所有したい事業を素直に買っていくことに専念していきます。まだ焼け野原ではありませんので、全力は無理ですが。

 

もちろん、一気に買うことなどありえません。千載一遇のチャンスは予告なしに急に訪れるからです。どんな時も一定の現金は残しておきます。私の場合、通常は約20%の現金比率です。これは固定ではなく、10〜80%まで変動することがあります。利益確定をすればするほど、自然と現金は積み上がり、欲しい会社がなければそれは維持されます。欲しい会社があればそれは自然と下がっていきます。直近は非常に高い現金比率の状況が続いてましたが、長期で欲しい事業が増えてきたので、これからは自然と下がっていくでしょう。

 

よく現金比率の話題が議論になりますが、あんなものは議論するものではありません。滑稽です。各々のやり方で稼げばいいのです。千載一遇のチャンスで大量に金を注入することができるからこそ、他者がボロ負けしているときに勝てます。フルポジションで常に勝ちまくっている人も多数いるのは知っています。それはそれでいいでしょう。私の友人にもフルポジションの投資家はたくさんいます。しかし、今のところ世界一の投資家は現金というポジションも大切にしているようです。そもそも、現金(通貨)というのもポジションの一つということを忘れてはいけません。

 

話がそれたので戻すと、私はこれから種まきをしていきます。欲しい銘柄の考え方としては、中長期投資マニュアルに書いてある通りですが、種まきは長期でするつもりなので、株価変動よりも、事業が成長していくか、会社の価格が妥当かで決めます。どんなに素晴らしい会社でも適正な価格で買わなければ長期間泣くことになるからです。基本的には会社を丸ごと買うような考え方です。従業員に働いてもらって、最後に余った利益をなんらかの形でいただきます。ちなみに、長期投資に関しては、株価変動は気にしません。事業が成長していくかどうかが重要です。何度も申し上げますが、今は焼け野原ではありません。野も山も皆総弱気になることを祈ります。

 

もちろん、平行して、今まで通り臨機応変な中長期投資も続けます。短い時間軸にもチャンスが転がっているからです。どちらも貪欲にとっていきます。

ご無沙汰してます。

しばらく、ブログ書いてませんでしたが、ブログやめたわけではありません。静かなファンの皆様ご安心ください笑 どうして書いてないかというと、とくに理由はありませんが、あえて言うなら書きたい事がなかったからです。ということで、なにか質問があれば書きやすいので、質問がある方は遠慮なくツイッターで個別メッセージください。

 

個人的な状況としては、モチベーションは最高レベルで維持しています。トレーニングを通じて身体を本気で鍛えなおしているおかげで頭も冴えまくりですし、自分に不可能なことはないと思えるくらい、心身ともに仕上がってます。相場は不安定ですが、市場は死んでおらず呼吸はしています。年初からは確実に下落トレンドですが、個別銘柄単位で考えると、上がっているものはしっかり上がりますし、ファンダメンタルズも機能しています。人生で一番どんよりしたのはライブドアでも、リーマンショックでもなく、欧州危機でした。ああいうダラダラ動かない、動いたと思ったら下、みたいな相場でないかぎり、疲れることはないでしょう。引き続き、自分のペースで取り組んでいきます。自分のペースといっても妥協はしません。常に本気で3500銘柄の中から一番投資したい銘柄をピックアップして、ポートフォリオをピカピカにしておきます。いつも、申し上げていることですが、焦らなければ確実に勝てるのが株式投資です。どういう考え方でいくのかは自由!焦ってもいいし、焦らなくてもよい。私は焦らないで、増やし続けたいと思います。

無慈悲な下げ相場→個別銘柄の株価トレンドには敏感です。

皆さん、こんばんは。


今年は、いつのまにか無慈悲な下げ相場ですね。


個別銘柄を見渡してみると、多くの銘柄が週足レベルで下落トレンドになっています。それについてはかなり神経質になっています。週足レベルで下落トレンドの銘柄を積極的に買おうとは思いません。ファンダメンタルズが最強でも、株価は上昇トレンド、もしくは横ばいであってほしいです。株が売られるときは割安とかは関係ないからです。下落トレンドが続くかぎり徹底的に売られます。もちろん、それを耐えて、株を持ち続けたらいつかは反発します。(ファンダメンタルズが良好であればの話ですが)実際、多くの長期投資家は、下げトレンドでも関係なく株を年単位で保有して、複利で財産築いてます。今回の記事は、もう少し短い時間軸の話をするので、長期投資の話とは別です。どちらかというと短中期目線です。


私の直近数ヶ月の話をしますと、パフォーマンスに大きく貢献したのが、プレミアグループ、コーア商事、アバント、日本モーゲージ、翻訳センターなどです。これらは、上昇トレンドが継続中です。基本的に含み益はできるかぎり引っ張るようにしています。売る理由がないかぎり売りません。逆に上昇トレンドが崩れたり、下落トレンドになってしまった株については利益確定orロスカットしています。例えば、先日ベネフィットジャパンの決算で、発表翌日の株価が週足のトレンドを変えてしまったので一旦サヨナラしました。大きめの損失でした。さすがに異常に安く感じますが、下げ相場の中では株価トレンドに敏感にならざるおえません。これはリーマンショックやその後の、どんよりとした横ばい相場が続いた欧州危機で学びました。

以上、お気に入り銘柄から抜粋して紹介しました。

あと、大事なことを申し上げると、私は買うべき銘柄がなければ買いません。売るべき銘柄がなければ売りません。これを徹底するだけでも、投資は随分と楽になりますよ。常に、買ったり売ったりする必要ないんです。自分のターンの時だけ、行動すればいいんです。そのときにはルールに従うだけで感情は一切いれません。


大阪城エリアで、美味しい肉料理が食べれる店を発見しました。ペンタさんがご馳走してくれました。


当ブログでは、推奨は一切しておりません。銘柄に関しては一切参考にしないでください。考え方や視点を見てもらえればと思います。

5月6日〜5月13日の振り返り!!白浜の三段壁は気持ちいいです!!

■5月6日「ゆーぞーさん」

ゆーぞーさんの投資クラブに参加しました。いつも、濃い仲間に恵まれて感謝です。今回は初めて”株銀”さんも参加されて、バブル時代の話が興味深かったです。

ゆーぞーの投資クラブはTwitterで知ることができます。
twitter.com

株銀さんのブログはこちら。
アベノミクスの上昇相場の大天井は、いつか?


■5月7日「白浜旅行」


雨でしたが白浜旅行に出かけました。白浜は私のお気に入りの場所で、昔からよく遊びに行ってます。今回はのんびりすることが目的だったので雨でも十分楽しめました。大阪から電車で2時間ちょっとで着きます。白浜到着後、お腹が空いていたので「とれとれ市場」に向かいました。懐かしの喫茶店に入ったり、海鮮モノ料理をいただきました。旅館に到着後、温泉に入ったり、旅館周辺を散策したりのんびりとしました。宿泊したのは「むさし」です。目の前がビーチで癒やされます。今回は、妻、息子、母、祖母、自分の5人で旅行です。
www.yado-musashi.co.jp


■5月8日「アドベンチャーワールド

白浜と言えば、アドベンチャーワールド。動物との距離が近くて癒やしのスポットで、ファミリーやお年寄りでも楽しめるように、細かいところに工夫がされてます。雨でも傘なしで歩けるようになっているので、雨が降っていましたが関係なく遊べました。ペンギンがたくさんいるので、ペンギン好きである私の友人のペンタさんを今度連れていこうと思います。家族同士で9月か10月旅行に行く予定です。
ペンタさんのTwitterはこちら
twitter.com


■5月9日「三段壁」


母が三段壁を見たことがなかったので三段壁を観光。この日は晴れていたのでとても気持ちが良かったです。ちなみに大人4人までであれば、白浜内はタクシーで周ったほうが速いし便利です。バスが高いので、値段もそれほど変わりません。


■5月10日「ペンタさんを囲む会」

ペンタさんは、常に進化しているので、近くにいるとモチベーションが上がります。ということで、今回も大阪に来てもらって色々とペンタさんを囲みました。当日のスケジュールはランチ⇒ぴょん吉のファッションコンサルタント⇒まことさんの心理学講座⇒ペンタさんを囲む会


■5月11日「不動産エージェントとマッチング」

ペンタさんと不動産エージェントをマッチングしました。大阪の不動産に興味があるようなので、私の友人でもあり、大阪で一番信頼できる不動産エージェントを紹介しました。午前中、リーガロイヤルホテルで打ち合わせした後、ランチをしたり激アツスポットを一緒に巡りました。個人的には、京橋、大阪城公園森ノ宮は熱いです。天満橋など中央区も人の流れがいいです。


■5月12日「家族で買い物」


昨日は家族だけで、のんびりと買い物をしたり、BBQランチやカフェでお茶をしました。カフェでは「神時間術」を読み直しました。脳の仕組みを理解してコントロールすることで、驚くほど時間は増えます。時間が足りないと感じている方はどうぞ。1日は24時間しかありません。有限である命を無駄にしないためにも、私は脳の仕組みを勉強することで、1日の使える時間にレバレッジをかけています。

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

投資は驚くほどシンプルなものですが、投資家が複雑にしています。

投資はシンプルです。
驚くほどシンプルです。


例えば、近所の儲かっている個人事業の喫茶店があるとします。そこを買い取って、経営はそのまま任せて、引き続き毎年利益を出してくれればいいのです。そうすれば所有者は自動的に儲かります。寝ながら稼げるのです。そこに売買という流動性は必要ありません。厳密に言うと上場企業でも同じことです。乱暴に言えば、とにかく会社が儲かればいいのです。


A社の今年の利益は1億円、時価総額が10億円だとします。今後、5年間流動性が0だとします。5年後の利益が100億円になっていました。誰も売買していませんが、事業価値は間違いなく高まっています。他のファンダメンタルズが変わっていなければ少なくともA社は1000億くらいの価値はあるでしょう。誰も売買せずとも事業価値は勝手に上昇しているのです。その達成のためにお金の奪い合いは必要なくて、もちろん誰かのパフォーマンスが低いとか高いとかも関係ありません。A社を保有していれば、ほかの誰かが100%のパフォーマンスであろうが、10%のパフォーマンスであろうが、誰の力を借りずともパフォーマンスは断トツでA社を保有している投資家が高くなります。


仮に5年の間に売買がされていても関係ありません。5年後の株価は利益に相関します。乱暴に言えば利益さえ伸びれば株価は必ず上昇します。(でも、私はそれだけでは嫌なので、社会に価値あるものを提供している会社を選ぶようにしています)


唯一、誰かのお金をもらっているとしたら、事業の顧客からお金をもらっています。誰かのパフォーマンスが犠牲になる必要はありません。事業価値は売買によってきまるのではなくて、「どれだけ顧客からお金をもらっているか、どれだけ今後も顧客からお金をもらうことかできるか」によって決まります。


つまり、投資は儲かっている会社や今後も儲けが増え続ける会社を妥当な価格で買えば、驚くほどシンプルになります。勝手に価値は高まるのです。将来の価値はどれだけ利益が伸びるかです。これは絶対です。どんなに素晴らしいビジネスでも10年後も売上と利益が低迷するのであれば投資価値はありません。10年後も売上と利益が右肩上がりであれば間違いなく株価は上がります。しつこいですが、妥当な株価で株を買っていればの話です。高値で買えば右肩下がりの株価を目の当たりにするでしょう。


それではなぜ実際の投資は難しくて複雑で、負ける投資家と勝つ投資家に分かれるのでしょうか。


それは、投資家が勝手に売買をしてるからです。売買するのは自由なので儲けることも損することもできます。ゆえに投資家は、勝手に売買して儲けたり損しているのです。投資をする上で売買をする事は避けて通れません。しかし、大事なことがあります。それは、株価は中長期的にはファンダメンタルズに基づきますが、短期的に様々な要因によって変動するということです。とくに需給に大きく左右されます。つまり短期的には、事業価値とは関係ない株価の動きをすることがほとんどです。そこで投資家は売買することにより勝手に損をしてしまうのです。予測不可能なボラティリティに巻き込まれるのです。投資技能を習得している人は儲ける人もいますが、正直それは少数です。ツイッターで目立っている人は上手い人が目立っているだけであって、本来株式投資というのは多くの人が売買で負けています。


トレーダーは売買することによりお金を投資家同士で奪い合うことになりますが、それはとても健全なことです。売買が盛んだから流動性が提供されて、売りたいときに株を売れるのです。買いたいときに株を買えるのです。Amazonの中古本の市場も同じです。業者が安値で仕入れたり、本を所有してた人たちが古本屋などで安く買い叩かれたり、そしてその古本屋で業者が仕入れたり、つまり、トレードをする人たちがいるおかげで、いつでも手軽にAmazonで中古本を買えるのです。実生活でも株式市場でも、トレーダーには感謝しかありません。私も株式市場でトレードをしています。


市場は時に歪みます。中長期的には株価とファンダメンタルズは一致しますが、短期的にはファンダメンタルズに一致しないことがあるのです。賢明なる投資家はその歪みを利用して大きく儲けることができます。短期的な株価変動を最大のチャンスとしてとらえるのです。例えば、市場がパニックになっているときに株を買うのです。これは暴落で損して株を損切りしている人からすると、気分悪いかもしれませんが、本当は暴落で株を買ってくれる人に感謝するべきです。誰も株を買ってくれなければ、株価は奈落の底だからです。ですので、暴落で株を買うことは、人助けにもなります。


成功している長期投資家は、短期的な株価変動で売買するのでなくて、事業の顧客から入ってくる売上の一部を何らかの形で受け取ります。それは配当金やBPS、EPSなど様々な形となり、株価の形成につながります。つまり、真の長期投資家は他の投資家からお金を受け取るのではなくて、事業の顧客からお金を受け取っているのです。


私は長期投資の銘柄もありますが、途中で割高になれば売却することが多いので、真の長期投資家とは程遠いでしょう。ですので、流動性の恩恵を受けています。


しかし、流動性が全く必要ない投資家がいることも事実です。私の祖母は株の素人ですが、昔買った株が知らぬ間に上昇していて喜んでいます。未だに一度も売却したことがありません。しかし、資産は増えています。今後も売却しないようなので流動性がなくてもパフォーマンスは維持できるのです。私の友人の"えんおさん"も競争力のある会社を長期で保有することにより、長期投資の恩恵を受けてズバ抜けたパフォーマンスを叩き出しています。


つまり、株式投資は本来シンプルなものですが、そこに売買という要素が加わるために難しくなります。ゆえに、売買を減らせば減らすほど投資は簡単になります。本当に必要な売買だけを丁寧に行うのです。多くの負け組は不必要な売買をし過ぎて、たまにくるドカンの暴落でやられます。まさに私がそうでした。ある程度経験を積むと、売買が原因で損をすることが減り、たんに事業の状況が見通しと違ったときに、損をするようになります。売買を0にすることは困難なので、丁寧に丁寧に株を売買するだけでも、相当、株のパフォーマンスは上がります。